死神執事と、トラブルメーカーな私の話

「ちょっと聞いてる?人にぶつかって怪我させたのに、すいませんの一言も言えないの!?」


姫華の横に立っている女子生徒が口調を強くして言う。


「どういう神経してるのかしら。全く育ちを疑うわ」


「いいのよ、私もぶつかったんだから。哨さんを責めないで」


語気を荒める女子たちをなだめるように、姫華が気弱く笑う。しかしその手は痛むように片足をさすっていた。

変わらず流れるダンスの音楽の音が、別の世界のように体育館に響いていた。