死神執事と、トラブルメーカーな私の話

あまりの痛みに声が出ずに顔をあげる余裕もない。

周りの声や音が遠くに聞こえる。


「ーー大丈夫ですか?」

「ーー何、ぶつかったの?」

「ーー立てる?」


耳から入ってくる音に反応できない。手をついたテーブルのシーツを握り締め、痛みに耐える。


「いったーい、びっくりしたぁ」


後ろからの高い声にかろうじて振り向く。そこにいたのは、姫華だった。