死神執事と、トラブルメーカーな私の話

視界の右側から、人影が現れる。

あ、と思った瞬間には遅く、次の瞬間その人影にぶつかり、右足に鋭い痛みが走る。


「きゃっ」

「ーーっ!!」


ぶつかった人物の声と、哨の喉にひっかかったような声が重なる。

ドサ、と相手が床に座り込んだのとは裏腹に、哨は左にあった机に手をつき、なんとか堪えた。


ーーごめんなさい

そう言おうとし、しかし足の痛みに声が出せない。

ぶつかった瞬間、相手の靴が哨の右足ーー昨日画鋲が刺さった足の甲を踏みにじったのだ。