死神執事と、トラブルメーカーな私の話

「それがいいわ。楽しんで」


「哨もね。それじゃ」


「ええ」


軽く手を振って、伊勢月は人ごみの中に紛れて行った。

哨は周囲を見渡し、ふと一人の女子生徒と目が合った。あまり見たことのない顔だった。

ーー誰かしら。

疑問に思った時、少女が目をそらした。そのまま近くにいた数人の生徒と談笑し始める。

少し気になりつつ、哨はハロスのところへ戻ろうと振り向いた。