死神執事と、トラブルメーカーな私の話

「ね、哨さん」


伊勢月が右手を差し伸べる。


「俺と一緒に踊らない?俺、哨さんが踊ってるとこみたいな」


哨は、屈託無く笑う笑顔から差し伸べられた右手へと視線を移した。

足の痛みは依然として消えない。


「・・・ごめんなさい、私、踊るのがあまり好きではないの。せっかくのお誘いだけれど」


ごめんなさい、ともう一度繰り返す。

伊勢月は肩をすくめ、そっか、と笑った。