死神執事と、トラブルメーカーな私の話

人ごみに男の背中が見えなくなってから、手元のグラスを見つめる。

カルピスよりは透明感のある白さだった。何の飲み物だろうと、グラスの縁に唇をつける。


「おーい、哨」


グラスを傾きかけたところで名前を呼ばれ、哨は声の方を向いた。


「あら、昨日ぶりね」


「だな」


哨のクラスメイトであり、今朝一人の男子生徒をいじめていたカイトが片手を挙げる。


「相変わらず見物者なんだな」