死神執事と、トラブルメーカーな私の話

何回目かの音楽が終わり、また新しい曲が流れる。

延々と続く金持ち同士のダンスを眺めながら、哨は欠伸を嚙み殺した。


「もしよろしければ、どうぞ」


不意に目の前に白い液体が注がれたグラスを差し出され、哨は顔を上げた。

スタッフらしき男が、数本のグラスを乗せたトレンチを片手に立っていた。


「ありがとう。いただくわ」


にっこりと笑ってグラスを受け取る。

男も微笑みを返して去っていった。