御津くんや生真くんは、“ダブルイケメンズ”と称されるほど、女子を中心に人気者になっていた。 だから、私のことを羨むひとはたくさんいるのに……なんで、私なんだろう。 御津くんの好きなひとが、私だってことも、なんでという疑問でいっぱいいっぱいだった。 「……妃莉、すげぇ顔してんけど、どうした」 「えっ、嘘! どんな顔してた?」 「……無意識か。俺と隣が嫌なの」