「妃莉」 「……?」 「好きだよ。いつまででも、返事を待ってる」 * 体を離してもらえたのは、それから30分後のことだった。 『あんまりこうやって、抱きしめる機会なんてそうそうねーから』 とかって言う理由で、なかなか解放してもらえなかったのだ。