【完】蜂蜜色のヒーロー。



話してるうちに、お盆の上が用意できたから、結局2階へふたりで向かった。


……なんだろう、すごく緊張する。



お父さんもお母さんも仕事でいないし、大学生のお兄ちゃんは今、アメリカに留学中だから、この家には私たちふたりだけ。


言い換えれば、ふたりきりなのだ。



「御津くん、今日ね、話したいことがあるの」


「……振られる話なら、聞かねえよ」


「あ、ううん。そうじゃないの、……告白のことに、変わりはないけど」