生真くんに、葵のことが好きだと告白されたのは、入学式から1週間後のことだった。
元気で、自分の興味のない話にもとことん付き合ってくれる葵に、初めて会った日から惹かれてる、と言われた。
そしてその日に、葵からも生真くんが好きだと言われて、つまりふたりは……両片想いなのだ。
ふたりは片想いだと思っているみたいだけど、本当は両想いだから、両片想い。
「葵! 一緒に購買まで行こう」
「待ってー、あたし今日日直なの」
「あ、そっか。手伝うよ」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…