おーい、と生真くんが呼びかけると、ゆるりとこちらを向いた彼は、私のほうを見た。 え……? 呼びかけたのは、私じゃないのに、どうして私を見るの……? 「妃莉? 早く行こう?」 「葵待って!」 立ち上がって、俄然やる気の葵を慌てて追いかけて。 お礼という名目の食事会が決まってしまったことに、今さら気がついた。