「なぁ拓海。 お前の鼻でなんとか突き止められねぇのか?」 舜がそう聞いた そっか! 鼻のいい拓海なら"気"が読めなくても 匂いを嗅ぎ分けられるのか! 「あぁそれはあかんねん。 俺一回嗅いだことあるやつの匂いはよう覚えてるけど雪女は嗅いだことないから 見つける事はできへんわ。」 そうなんだ… 私達はガクッと肩を落とした 再び流れる沈黙 「でも、雪女に気づかれる前に俺たちが先に あいつ達を見つける方法が一つだけある」 突然金狐がそう言った