「そうだよ金狐? 私達なら平気よ?」 私も金狐に向かってそういった 「違うんだ葵殿。あいつ達は産まれた時から "気" をもたないんだよ」 「うそやろ?!」 拓海が目を見開いた 「これが雪女の1番厄介なところだ。 "気"をもたず産まれて来る妖なんて 例外だからな」 金狐が難しい顔をしてそう言う 正直私もびっくりした。 普通の妖たちには必ず "気" と言うものがある それは自分では隠すことができないしどうすることもできないんだ 「チッ…厄介なのがいるんだな」 舜が難しい顔をしてそう言う