「璃玖様…」 隣にいる柊が目に涙を溜めながらそう言った ある子…か…葵のことなんだろうな 葵のまっすぐで汚れの知らない綺麗な心に触れてしまえばそこから抜け出せなくなる そんな女…そうそういないよな… 葵のことを考えていると無性に抱きしめたくなった 「皆の気持ちは分かった。 璃玖、本当にそれでいいんだな?」 九尾は璃玖を見る 「はい。いいです」 璃玖もまた、九尾を真っ直ぐにみた