「次は外さねぇ」 そう言ってさっきよりも大きくて威力のある火の渦が放たれた どうする俺。 このままだと葵と一緒にお陀仏だ だがそんな事を考える余裕もなく火は俺の目の前まで迫ってきた 俺は葵を庇うように抱きしめた その時 「いい加減にしないか。クロデラス」 低くて重みのある声が聞こえたと同時に狸の放った火の渦が一瞬にして消滅した