それに葵の胸から見えたたくさんの生々しい傷





もう俺は我慢できなかった





葵の傷を見せると男は固まっていた





こんなに傷を負っているとは知らなかったんだろう





そのくせに葵は渡さないなんて言いやがって






言いたいことは沢山あったが
グッとこらえて俺は外に待っている大蛇の元に急いで足を進めた。






俺は何とも言えないモヤモヤした気持ちがずっと離れなかった