「俺の彼女にこんな傷を負わせて
ただで済むと思うなよ」





そう言った舜は今までに見たことがないくらい怒っている目をしていた




「そやそや。葵は俺たちの大事な女の子なんやからな!」




拓海も怒った口調でそう言う






璃玖は目を見開いて固まっていた




「どうして…」




私の身体には璃玖を治した傷と霜月たちを治した傷の跡がまだ新しく残っていて所々血が滲んでいた





私の胸から上は傷だらけだったんだ





璃玖にバレると必ず自分を責めると思ったから術をかけて見えないようにしていたのに…





「葵をこない酷い目に遭わせといて、
渡さへんとはえらい自分勝手な事言うてくれるな銀髪のお兄さんよ」





拓海が璃玖を睨みながらそう言った








2人とも…


今にも璃玖に襲い掛かりそうな目をしている