葵のお母さんは泣き崩れ、
その場にいた誰もが顔を真っ青にしていた




「葵さんを守れず申し訳ありませんでした」




俺と拓海は一ノ瀬家の皆さんに頭を下げた






「舜くん、拓海くん、顔をあげなされ。
君達が頭を下げることはないよ…
いつも葵のそばに居てくれて
葵を守ってくれているあなた達を誰が責める事ができましょう。」




そう言ってくれたのは一ノ瀬家当主、
葵のお爺ちゃんだった。