その途端、 璃玖が(めんどくさいからもう呼び捨て) 目を見開いて固まってしまった どうしたんだろう? すると璃玖が牢屋の中に入ってきて 「キャッッ」 私をお姫様抱っこした そのまま出口に歩いていく 「なっなに…おろして…」 動く気力がない私は必死で口を動かす 「少し黙っていろ」 低く重みのある、逆らえないような声に そう言われて私は黙って従うことにした