「ここでなにしてるの」 璃玖と呼ばれる狐が無表情な顔で私に言う 「私にも…わからない」 私は首の傷を見られないように 下を向きながら答えた 「その血はなに?」 私が昨日吐き出した床についている血を見て そう言う 「さぁ…?私の血じゃない」 少し喋るだけで息が切れる 頭がクラクラする このままじゃまた血を吐いてしまう そう思った私は 「用がないなら出て行ってもらえませんか?」 少し顔を上げてそう言った