目を閉じ呼吸を整わせる 「我が名は一ノ瀬。陰陽の血を引くもの。 今我に治癒の力を。急急如律令」 私がそう唱えると 璃玖とよばれる狐の体が光に包まれ、 ザックリと切り裂かれていた首筋の傷がみるみるうちに塞がる