「早くしろ!」 そう怒鳴られ、 璃玖と呼ばれる狐のもとへ足を進める 「まずこの鎖を外して」 私は忍を睨みながらそう言う 「チッ…」 舌打ちをして荒々しく鎖を外し始める忍 「はずれたぞ。早くしろ」 ここがどこだか分からない以上 逃げることは無理だと踏んだ私は 忍の言うことに従うことにした