そこには 銀色の毛に耳と尻尾が生えた…狐… があり得ないほどの血を流して 横たわっていたから 逃げたいと思っても足が動かない この状況についていけない 「おい!璃玖様の容態は!」 いつもの落ち着きをなくしている忍が 手当てをしている医者にそう聞く 「意識がありませんっ いつもより…傷が深いです」 その額には汗が浮かんでいる