「俺が近くにいながら…」




拓海は悔しそうに唇をかみしめている





「まぁなんにせよ今晩の見張りに
葵を出すことはできない。
俺と拓海、そして金狐でどうにかして守るぞ」





俺がそう言うと





「わかった。そうしよか。
先生達には話通しとくわ」




「あぁ頼んだ」





俺はもう一度葵の頭を優しく撫でて
テントを出る