そう思って足を進めようとした瞬間




グラ…




視界が歪み自分の体が倒れて行くのがわかる




このままじゃ…倒れる…




そう思うものの、もう自分の力で立て直すことができなかった




私はギュッと目を瞑る




でも…






…いつになっても
地面に打ち付けられる痛さはない





逆にあるのは
私の大好きな人の匂いと暖かさだけ