「まだまだこれからだったのにな」 舜が私に近寄って来たそう言った 「勝負はまた今度にお預けだ」 「そうね。次は一発で仕留めるんだから!」 私はプイッと顔をそらしてそう言った 「あぁ臨むところだ」 「両者握手!」 土田さんのその言葉で 私と舜との対決は幕を閉じた 「それよりお前…腕大丈夫か?」 自分のつけた傷なのに 困ったような顔をして覗き込む舜