なんか鳴ってる音がする。
目覚ましかけてたっけ?

んあっ!?

電話だ!

うひょおおおおお!
桃川さん!?

枕元に置いてあった充電中のスマホを見ると、
桃川さんから電話です!

え?
え!
えぇ!?

と、と、とりあえず出ます!


「は、はい!」

『グッモーニン』

やっぱり桃川さんです。
思わず正座しちゃいました!

「お、おはようございます!」

『もしや寝起きかな?』

エスパー桃川さんはもしや透視能力までお持ちなのですか!

「え、あ、いえっ」

『フハッ、寝起きだ寝起き~。真由ちゃんかわいいー』

ぎゃああ。
朝からこっちが恥ずかしくなるようなことをっ!

「ど、どうしたんですか?
 あ、今日なんか変更ありますか?もしかして」

『ううん、予定通り決行するよん。
 真由ちゃん、ちゃんと起きたかなと思って、モーニングコールしたの』

「あ、あ、そうなんですね」

てか、今何時?
壁掛け時計は8時すぎ。

「え!今8時すぎてるんですか!」

『うん、そだよー。やっぱり寝てたね~』

電話の向こうでケラケラ笑ってます。
うぅ……。

あーでもよかったです。

桃川さんが電話くれて。
多分、もしもらえてなかったら、昼まで寝てたかも……。

石田さんのあきれたような怒ってるようなカオが浮かびました。
あークワバラクワバラ!