「好きな人を特別扱いしないわけないじゃんか」

「っ」


ふてくされたそうちゃんに、思わずぱあっと顔が明るくなる。


今、好きって言ってくれた……!


うわあうわあ、嬉しい。

うれしい。


「わ、わたしも好きだよ……!」


慌てて半ば条件反射のように返事をすると、小さく「知ってる」と返ってきた。


……どうしよう、嬉しい。


あんまり幸せで、どうしようもなく顔が緩んでしまう。


今ものすごくにまにましている自覚があった。


付き合ってからというもの、そうちゃんはたくさん好きだと言ってくれる。


はにかみながら。

照れながら。

ぼそりと。

当然のような何気なさで、ふいに。


みいが好きだよ、と。


わたしも好きだよと返すので、なんというかこう、お互いに大変恥ずかしい。


でもそんなことはいいんだ。


何も言えなかったこれまでよりずっといい。


ずっとずっと幸せだ。