【短編】それでもあなたが好きです。



所詮、遊びだの暇つぶしだの笑いのネタだのにされる、そのくらいの女だったってことで。


最悪だ。


「……っうぅ……っ」


ねえ、琥珀くん。


遊びなんて、サイテーだよ。



優しいひとだと思ってたのに、そこらにいるサイテーなひとと、変わりないじゃない。


だったら、ちゃんと最初からはっきり、断ってよ!!



もう、大っ嫌い。


……うそ、ほんとは大好き。



頭も心も、もうすでにあなたでいっぱいなんだよ、悔しいけど。