「おぉ、グレープフルーツ!健康に良いもん選んでしまった!」



早速グラスに手を伸ばしたお兄ちゃん(慧汰)。

私の疑問を解決させてくれた。



「どれ」



「林檎っ」



「はい」



お兄ちゃん(悠汰)がジュースを取ってくれ、渇いた喉を潤してると、ドアがノックされた。



「失礼致します。桜澤様、姫野様。この度はご結婚おめでとうございます。当式場をお選び頂けまして、御礼申し上げます」



「ご丁寧にありがとうございます」



「ウェディングプランナーの小野純玲-オノスミレ-です。新郎様とは幾度かお電話をさせて頂けましたが、新婦様もよろしくお願い致します」



「お願いします;;」



昨日、顔剃りを行い、明日の式の為にも2日間すっぴん。

改まってる時は、笑顔が恥ずかしい。

学校へ行く時、うっすらでもメイクしてるせいかな;;



「……小野純玲……」



「はい。そうですけど」



「知り合いなの?」



プランナーさんの名前を、ボソッと言うママ。

おばさんは知らないようだけど?



「あの、もしかして40?;;」



「えぇ;;メイクで誤魔化してるつもりでしが、わかっちゃいますか?;;」



…40歳なの!??