恥ずかしさと戸惑いから斗樹のこと追い出しちゃったよ。
でも……明日からどんな顔して会えばいいのか分からない。



なんか…私らしくないな。
いつも通り、何も無かったように接すればいいだけなのに。



その日は斗樹のせいで勉強も手につかず、1日ボーッとしてて無駄な時間を過ごしてしまった。



気づいたら、眠ってしまっていたようで次の日の朝になっていた。
昨日はとことん何もしてないし……やばい。



重い体を起こしてクローゼットに掛けられている制服に手を伸ばし、着替える。



朝ごはんも喉を通らず、空腹なまま学校へと向かう。
もちろん、斗樹はいない。
と、思っていたら、前に彼らしきシルエットが見えて思わず俯いた。



だって、今顔を合わせたら昨日のことを思い出してまた意味もなく顔が赤くなりそうなんだもん。