そして、プレッツェルにチョコレートがついている棒状のお菓子、“ポ〇キー”に手を伸ばしてそれを口にくわえたまま鉛筆を握ったミナ。


もう、無理。
そこで今までずっと我慢していた気持ちが爆発して気づけばミナがくわえていたポ〇キーの先端をくわえていた。



ミナは案の定驚いた顔して目が点になっている。
もっと、もっと俺のことを考えて夢中になればいい。



そう思い始めた俺はもう止まらなくて、ポ〇キーを少しずつ食べてミナの唇にだんだんと近づいていく。


そして、あと少し…あと少しのところでミナが我に返ったのかポ〇キーから口を離した。


チッ…離すんじゃねぇよ。



「な、な、何すんのよ…!いきなり…!!」



口の中で広がる甘ったるいチョコレートの味。
でも、心は塩のようにしょっぱい味に似た気持ち。



「何って…ポ〇キーゲーム?」



そんなゲームがカップルなどで流行ってるらしい。
カップルでもない俺らがすることじゃないのはわかってるけど、体が勝手に動いてた。



無意識に独占欲と嫉妬心に支配されてて今だってまだ支配されている。



「と、斗樹…?」


「黙れ…」



ミナの唇に手を置いてその上からそっとキスを落とした。
それはほんとに一瞬のことで、ミナが頬を赤らめながらも驚いているのがわかる。



そして、さっきから足掻いているミナなんて無視して、ドンッ!と床に痛くないのように押し倒す。