【完】お前のこと、好きすぎてやばい。





それに気づいたのは中学のとき。


かなりの身長差があるからどちらかが合わせないと絶対同じ歩幅になんてならない。


私は合わせていないのにいつも歩幅は同じぐらい。


だから、斗樹が私に合わせて歩いてくれてる。
それだけじゃない。


いつも帰るときは車道側を歩いてくれて…私が車道側を歩いていれば「お前はこっち」とか言ってわざわざ歩道側を歩かしてくれるの。


そんな優しさを悪くは思ってないよ。
むしろ、女の子扱いしてくれてるみたいで嬉しい。



だけど、いまさら“幼なじみ”以上になんてなれないよ。


それは一緒にいた時間が長すぎたからだと思う。
それに加えて斗樹は女好きでプレイボーイだし。