「えー!?マジ!?」
予想以上に驚く來未。
逆に私は來未のあまりの驚きようにびっくりしたよ。
「だって、プレイボーイじゃん」
「それは南帆の気を引くために決まってるじゃん!」
なぜか興奮気味に、嬉しそうに言う來未に否定の言葉を言った。
「ないない。あれは女の子が好きな性格なんだよ」
もし、仮に…仮にだよ?
私の気を引こうとして、遊んでたなら無駄だったよ。
全く、意識してなかったもん。
「むっー!素直になりなよ!
正直斗樹くんに告白されて嬉しいんでしょ!?」
「別に……嫌でもなかったし、何とも思わなかった」
意地の張った嘘をついた。
本当はちょっとだけ、ほんのちょっと嬉しかった。
でも、驚きの方が大きかったのかも。
告白されて嫌な人なんていないでしょ?
「贅沢だなあ〜!南帆は!」
ぷぅ、と頬を膨らましている來未を見て私はハハッと小さく笑った。
なんか、小さい子供みたいだなぁ。そんなこと思ったことは黙っておかないと來未が怒っちゃう。