【完】お前のこと、好きすぎてやばい。





「せ、攻めまくるって…

なにそれ、気持ち悪いんですけど」



戸惑いすぎて上手い言葉が出てこない。
だから、思ってもいない『気持ち悪い』なんて言葉を言ってしまう。



「お前、気持ち悪いはさすがにねぇだろ!
俺だって必死なんだよ…!お前が炭谷に取られないか!」



彼はそう言うと、まるで口が滑ったとでもいうような焦った表情を見せたと思ったら、無言でハンバーグを頬張る。



これは照れているということみたい。
斗樹は恥ずかしかったりするときは無言なることが多々ある。



これも幼なじみ知識。
覚えようと思って覚えたんじゃなく、気づいたら勝手に頭が覚えていたというだけの話。



「恥ずかしいなら言わなきゃいいのに。
それに私は炭谷くんになんて取られないよ」



なんか、斗樹にそんな態度されると私まで恥ずかしくなってくるんだからね。



「うっせぇ…こんなときだけ優しい言葉かけんな。

俺、バカだからすぐ舞い上がる。」