【完】お前のこと、好きすぎてやばい。





こんなところが羨ましい。
誰にでも愛想よくできて…私とは大違いだ。



「なーに、しけた面してんの。

あ、ミナの顔は元からこんな顔か」



「……殴られたいの?」



こんな顔で悪かったわね。
私だってもっとマシな顔に生まれたかったし。



「嘘だよ、嘘。

ミナは可愛すぎるから心配だな。
あ、俺に可愛いって言われても嬉しくないんだったな」



意地悪そうに笑う斗樹に何故かドクンッと心臓が反応してしまう。


私だって嘘だよ。
ほんとは可愛いって言ってもらえてちょっと嬉しいんだもん。



「そ、それで…!

さっきなんて言おうとしてたの?」



話を変えようと、話題をふっかける。


と、いっても話を戻すだけだけど。


すると、ハンバーグを食べていた斗樹が顔を上げて私の瞳をじっと見つめた。



「俺、ミナが冗談とかじゃなく、マジで好きだから」



「…!?」



まさか、ファミレスでこんなこと言われるなんて思ってもなかったから口に入れていたオムライスを吹き出しそうになった。