【完】お前のこと、好きすぎてやばい。





「至って普通。

それよりさ、早く飯いこーぜ」



照れているのかせっかく綺麗にセットされていた前髪をクシャリと掴む。


そんな仕草さえ、色っぽく見えるのきっと夜だから。


辺りが暗いからそう思うんだよ。


斗樹には色気なんてないもん。
あったとしても、私が感じることはない。









「コレとコレ一つずつください。
あと、ドリンクバーもつけてでお願いします」



斗樹に半ば強制的に連れてこられたのは近くのファミレス。


店内は夕食どきだからなのか、結構混んでいたけど待たずに入ることが出来た。



「ねえ、まだ私何頼むとか言ってないんだけど」



なんでメニュー表も見ないで、来て数秒で店員さん呼んで先々頼んじゃうかな?


自分の分だけならまだしも、私の分まで勝手に決めちゃって。



「だって、ミナと俺ってメニュー表見ても結局頼むのはハンバーグとオムライスじゃん」



机の上に頬杖をつきながら、ニッコリと優しく笑う斗樹。


図星すぎて何も言葉が出てこない。


私と斗樹はどこに行っても結局は、
斗樹がハンバーグ、私がオムライスを頼むからメニュー表なんて見ても無駄なの。


それを斗樹に見破られていたことが何だか嬉しく思ったり、悔しく思う。