「たったの300円じゃねぇかよ…!!」
「300円でも中学生の300円は結構おっきいの!」
呆れたように少し大きな声で言った斗樹に私も負けじと反論した。
しかも、あのとき欲しいマンガがあったのに…斗樹のせいで買えなかったんだからね。
「ケチだな。冷たい上に
ケチとか全くモテる要素ゼロ」
「ケチで悪かったわね、遊び人くん」
ほんと、コイツといたら頭にくることがたくさん。
なんでいつも斗樹は私にだけ喧嘩腰なの?
「うるせえ、ババア」
「は?私がババアならあんたはジジイよ」
また、しょうもない口論が始まってしまった。
こうなると、口が止まらなくなって言いたくないことまでポンポンと出てくる。
「なら、俺ら縁側で仲良くお茶でも飲んどく?」
急に声が柔らかく優しくなって、彼の顔を見上げるとそこには何故か小さく笑う斗樹が視界に映った。



