【完】お前のこと、好きすぎてやばい。





「はいはい、分かりましたよ」



しぶしぶ、そう言えば斗樹は掴んでいた私の手をグンッと上にあげて



「マジで!?よっしゃ!」



と、嬉しそうに声を弾ませて無邪気に笑っていた。


いやいや、さっきの強引さはどこへ消えていったの?


意外と斗樹ってチキンなところあるからね。



「お金取りに帰るから、行こ」



今度は私が斗樹の手を引いて家まで戻ろうとは来た道を歩こうとしたら、グイッと引っ張られ結局一歩も進めなかった。



「なに?お金がなかったらご飯なんて行けないよ?」



「金ならあるし」



そういって、自分のポケットをポンッと叩いてドヤ顔で私を見る。


まさか……



「私の財布盗んだの!?」



慌てて財布を抜き取ろうとしたけど、ひょいと交わされてなかなか財布を取り返せない。


おのれ……斗樹め。



「お前はほんとにバカだな。

誰がお前の財布盗んで得すんだよ」



はぁ、と浅いため息を零しながらポケットから自分の財布を取り出して私に見せる。