【完】お前のこと、好きすぎてやばい。





「行く理由が見当たらな…ってちょ…!」



「グチグチうるせぇんだよ。

お前は俺の指示に従ってりゃいいの」



私の言葉なんか聞く耳も持たず、いきなり走り出したと思ったらお得意の俺様発言をし始めた。



「私はあんたの家来になった覚えはないんですけど?」



むしろ、斗樹の方が私の家来になってくれればいいのに。



「は?お前は生まれた時から俺の家来だろ」



なんて、バカげたことを言い始めた斗樹はかなり頭がやばいと思う。


だから、私はそんなんになった覚えは全くなって。
都合のいいように考えるのもいい加減にしてよね。



「てか、帰るから離して」


「何いってんの?俺がせっかくの
お前と居れる時間を無駄にするとでも?」



さっきまでは前を見て走っていたくせに急に走る速度を落として、こちらを振り返った。


薄暗くてよく分からないけど、彼の表情は得意げに笑っているように思えた。


バカな斗樹のことだから、そんなの見え見えだよ。