数時間後、気づけばもう外は薄暗くなり始め、オレンジ色の綺麗な夕日が私の部屋を照らし始めた。



あれから、知らぬ間に寝てしまっていた私は目が覚めてからもすぐに斗樹のことを考えてしまった。



さすがにもういないでしょ……



暇だし、散歩程度に行ってみようかな?



スマホを見てもメッセージは一件も来ていなかった。



ほら、やっぱり来ないから怒って帰っちゃったんだよ。



さすがにパジャマで外に出るのは恥ずかしいから普段来ている私服に着替える。



「ちょっと、出かけてくる~」



リビングにいるお母さんたちにそう告げると玄関を開け、外に出た。