【完】お前のこと、好きすぎてやばい。





バレーのネットを張りけど、手が届かない。


ぐっ、と背伸びをしてもあと少し…!ってところなだけで結局は届かない。


はあ……この154cmという小さな身長はどうにかならないかな?



「働き者だよね、榊原さんって」



後ろからそんな声が聞こえたと思ったら、持っていたネットを結ぶ紐が


細い指だけど、大きな手によってきちんと蝶々結びされてちゃんとネットは張ることができた。


時々、手と手が触れ合って心臓が加速していくのがもろに分かった。



声の主なんて、すぐに分かった。



「あ、ありがとう……炭谷(すみたに)くん」



恥ずかしいけどそっと後ろを振り向けば、隣のクラスの炭谷くんが天使のような優しい笑みを私に向けてくれている。



その彼の笑顔を見れば、ドクンドクンッと心臓が大きく音を立てる。



「無理しちゃって。困ったら俺に頼ればいいよ」


そういうと、彼の手が何故か私の頬の方へと伸びてきてもう数センチで触れられる……と思ったそのとき



もう一方からも手が伸びてきて炭谷くんの手をがしっと掴み、私の頬に触れるのを阻止された。