そして今日はそれを実行しようとネクタイをゆるーく締めながら寝起きの頭でそんなことを考える。


すると、ガチャと扉が開いてミナがなんの躊躇もなく俺の部屋に入ってきてベッドにドカッと座った。



「おはよう、斗樹」


「ん…おはよ」


本当にコイツは賢いくせに危機感が欠けている。
ここは仮にも俺の部屋だぞ?男の部屋だぞ?


なのになんでそんなに普通にしてられるんだよ。
そんなんだから、俺が不安になるんだぞ。


「斗樹の部屋って汚いのに落ち着くね」


「汚いは余計だろ」


「余計じゃないでしょ、ほんとのことなんだし。」


なんて言いながら、ゴローンと俺がさっきまで寝ていたベッドに寝転がる。


朝からふざけんなよ、マジで。
コイツは一体俺をなんだと思ってんだよ。


「あのさ」


そう言いながらベッドで気持ちよさそうに寝転んでいるミナに近づいていき、ミナを上から覆うようにしてミナの顔の横に手をつく。


すると、ギシッとスプリングが鳴った。
ミナもこれには驚いたようで目を見開いている。