「お嫁さんにしてください、だろ?」
「え?」
さ下ていた視線をあげた先にいた斗樹はイジワルそうに、でもとても嬉しそうに微笑んでいた。
「じゃないと、合格とは言えないな」
「わ、わかったよ…言えばいいんでしょ!
私を斗樹のお嫁さんに…んんっ!」
最後まで言葉を言い終わる前に私の唇は斗樹の唇によって塞がれた。
「言われなくてしてやるって。
つーか、どんなけ待ったと思ってんだよ」
そして、唇が離れてから頬が緩めながら言った。
私の体はどんどんと熱くなっていく。
オレンジ色の光がゴンドラに差し込んで夕日をバックにゴンドラの壁に手をついて私を見下ろしている斗樹はものすごく色っぽくて私の心臓は加速していく。
「……待たせてごめんね。
でも、もう私は斗樹しか好きになれないから」
「はぁ…お前って…」
「だって、私みたいなクズ女を
こんなに一途に想ってくれる人は斗樹しかいないもん」
ずっと、斗樹の彼女になれる人が羨ましかった。
自分がそのポジションにはたてないと思っていたからなのかもしれない。



