【完】お前のこと、好きすぎてやばい。




「いないか……」


気持ちが沈むのを感じながら歩いている時にすれ違ったのは涙を流しながら出口へと走っていく坂口さん。


えっ……なんで泣いているの?


考えることはいっぱいあったけど、とにかく坂口さんの近くに斗樹はいるんだ、と思い辺りを見回すとそれらしき人が見えた。


でも…なんか違う気もする…どうしよう。
だけど、時間が無いからそんなこと言ってられない。


私はその人を追いかけて声をかけようとした瞬間にその人が振り向いて、顔を見たらやっぱり斗樹ではなかった。


もう…さすがにいないよね。
でもギリギリまで諦めたくないや。


斗樹も私のこと大切にしてくれて私がどんなに悪態ついても諦めずにいてくれたんだもん。


そうだ…!
観覧車から遊園地全体を見渡せば見つけられるかもしれない。


急いで入場した時にもらったパンフレットを広げて観覧車の場所を探す。


ここだ!今いる場所からそう遠くはないから乗れる。
斗樹を見つけたい一心で体力がある方でもないのに走り続ける。


観覧車に辿り着くと、見慣れた背中が見えて目を擦ってもう一度確認する。