小学校の斗樹はワンパクさが写真から
滲み出ていて見ているだけでも笑えてきた。


あ、この写真に写ってる斗樹髪短いな。


そういえば、自分で髪の毛切って失敗したから美容室でスポーツ刈りにされちゃって私にワーワーと意味もなく文句言いに来たんだっけ。


このときから本当になんでも私任せで絡んできてウザかったけど、斗樹が来てくれなかったら地味な寂しかったんだよね。


なんて、思い出しながら幼稚園のアルバムに手を伸ばしてアルバムを開いた瞬間、ひらりと写真が一枚太ももの上に落ちた。


なんの写真かな…?


アルバムにも載ってないってことは違うところで撮った写真?


なんとなく手に取って写真を見て私は固まってしまった。
だって……衝撃的な瞬間がおさめられていたから。


「え…どういうこと…?」



その写真に写っていたのは私と斗樹の二人だけで、そこまではいいとしよう。


問題なのは、私が斗樹のほっぺにキスをしていて斗樹の手を手をギュッと握っていることだ。