「うわ…ゴホゴホ…!」
咳き込みながらもホコリをティッシュで拭き取って箱の蓋を開けると、そこには三冊のアルバムが入っていた。
これって…卒業アルバムじゃん。
興味を持った私は中学校から順番に見ていくことにした。
「中一の斗樹幼すぎでしょ…ふふっ」
まだ髪の毛もミルクチョコレートみたいな色じゃなくて幼さ溢れる黒髪だ。
黒髪でも中三のときの写真を見るとやっぱりカッコイイ。
幼さが抜けて一枚大人になっているように思える。
まあ、中身は相変わらずバカだけどね。
次は小学校のアルバム。
「この写真、私の顔怖すぎ…」
斗樹の隣が余程嫌だったのか小六の私の顔は真顔で負のオーラが写真越しでも伝わってきた。
この頃はもう既に女の子らしさがなくなっていたからなぁ…。