逆に今まで嫌われてなかったのが奇跡なくらいだと思う。
私はこんなに可愛くない性格だし……。


来週の土曜日…斗樹は行ってしまうんだ。
坂口さんと手を繋いで、キスをして…ラブラブなデートをするんだろうな。


ヤキモチなんて妬いても斗樹が私を好きになってくれる訳じゃないのにね。


私の今の思いなんかよりも、もっと辛い思いを斗樹は私のせいでしていたんだなぁ……


“幼なじみ”


なんてやめてしまいたいくらい
この関係が私たちを縛り付ける。


近すぎるから気づけなかった。
遠くなれば幼なじみという存在の大切さに気づくんだ。


斗樹は私との関係が壊れるかもしれないのを覚悟で私にアピールしてくれていたのかな?


それとも、遊びの一環だったのかな?
どちらにしても…もっと早く斗樹のことを好きになって気持ちを伝えていれば…。


そんなどうしようもない後悔だけが私の中に残った。