「ねぇ…何するつもり?」
「…」
「聞いてるの?斗樹」
目の前には幼なじみの斗樹が真剣そうな顔つきで立っている。
入ってきたのが斗樹なことには驚いたけど正直、炭谷くんじゃなくてよかったな、って思った。
「…お前、目から汗出そうだぞ」
「っ…」
一瞬、『は?』と思ったけどそれは斗樹なりの優しさなんだとすぐに分かった。
泣きそうだぞ。なんて言ったら私が『そんなことない!』ってまた強がってしまうのを斗樹はちゃんと分かっていてくれているから…。
「ほら、後ろ向けよ。
これで俺にも誰にも見られない」
そう言って斗樹は私を壁側に向けて珍しく自分が持ってきていたタオルをカバンから出して私の顔を覆った。



